共通テストの英語は「読む量」との戦い
大学入学共通テストの英語リーディングには文法問題がなく、すべてが読解問題です。試験時間内に読まなければならない英文の量は非常に多く、一語一語で立ち止まっていては最後まで解き切ることができません。
大量の英文を速く正確に読むために必要なのは、単語を見た瞬間に意味が分かる力です。分からない単語に出会うたびに読むスピードは落ち、文全体の意味もつかめなくなります。
リスニングでも事情は同じで、知らない単語は聞き取れません。共通テストで安定して高得点を取る受験生は、例外なく、基本単語を素早く処理できる力を持っています。
覚え方のコツ
選択式でスピードを、記入式で正確さを鍛えると、本番で迷わず読み進められるようになります。分からない単語が出てきても気にせず、どんどん先に進みましょう。間違えた単語こそ、新しく覚えるべき単語です。
単語は発音といっしょに覚えると忘れにくくなります。日本人が苦手な L と R の発音は、下の「L と R の発音のコツ」を参考にしてください。
👅 L と R の発音のコツ(舌の位置)
日本語の「ラ行」は、舌先で歯ぐきを一瞬はじく音で、英語の L とも R とも違う音です。そのまま発音すると、どちらにも聞こえにくくなります。舌先が歯ぐきにつくかどうかが最大の違いで、さらにはじかずに音を伸ばせるかがポイントです。
L(エル):舌先を「つける」
- 舌先を上の前歯の裏の歯ぐきにしっかり当て、舌の両わきから声を流します(発音記号は [l])。日本語の「ラ」のように一瞬ではじかず、当てたまま声を出す時間を作ります。
- pl・bl・cl・fl・gl のような子音+L(implement、explicit、fluctuate など)は、間に「ウ」を入れず、前の子音の時点で舌先を歯ぐきにつけておきます。
- 語末や子音の前の L(tackle、principle、sustainable など)は、舌の奥が少し盛り上がった「暗い L」になり、「ォ」「ゥ」に近く聞こえます。「タックル」の「ル」をはっきり言わないのがコツです。
R(アール):舌先を「どこにもつけない」
- 舌先を口の中のどこにもつけず、少し奥へ引いて丸めます(舌先を反らせても、舌全体を奥に引いてもOK。発音記号は [r])。唇を軽くすぼめ、「ゥ」の構えから入ると安定します(resource は「ゥリソース」のイメージ)。
- pr・br・tr・dr・fr・gr のような子音+R(priority、preserve、transmit など)も、間に「ウ」を入れず、前の子音の時点で舌を丸めておきます。
- 母音のあとの R(interpret、whereas、pursue など)は、舌を丸めたまま母音そのものを「アー」とこもらせます(アメリカ発音。イギリス発音ではこの R を発音しないことが多い)。
共通テストレベルの単語で練習しよう(ボタンで発音を確認できます)
L と R の両方が入る単語:resolve(リゾルヴ)は、最初の r で舌を丸め、ol の l は舌先を歯ぐきにつけたまま「ォ」とこもらせて、そのまま v へ進みます。
まちがえると別の単語になる例:collect(集める)と correct(正しい)、glass(ガラス、コップ)と grass(草、芝生)。舌先がつくかどうかで意味が変わります。
💡 練習法:鏡の前で口を少し開けて言ってみましょう。L は舌先が歯の裏に見え、R は舌先が見えずに奥に引っこんでいればOKです。共通テストのリスニングは配点が大きいので、自分で正しく発音できる単語を増やしておくことが聞き取りの近道です。