教養ある英語話者の語彙を目指して
英語を母語とする大人の語彙数は、数万語に及ぶと言われます。英米の新聞の論説、小説、ノンフィクションなどは、そうした豊かな語彙を前提に書かれています。
試験に合格するための単語を覚え終えた後にも、英語の本当の面白さが待っています。教養人の語彙を身につけると、英語の文章のニュアンスやユーモア、皮肉までが分かるようになります。
一つひとつの単語には、その言葉が生まれた歴史や文化が詰まっています。このレベルの単語を学ぶことは、英語圏の文化そのものを学ぶことでもあります。
覚え方のコツ
語源に注目すると、難しい単語もぐっと覚えやすくなります。分からない単語が出てきても気にせず、どんどん先に進みましょう。間違えた単語こそ、新しく覚えるべき単語です。
単語は発音といっしょに覚えると忘れにくくなります。日本人が苦手な L と R の発音は、下の「L と R の発音のコツ」を参考にしてください。
👅 L と R の発音のコツ(舌の位置)
日本語の「ラ行」は、舌先で歯茎を一瞬はじく弾き音([ɾ])で、英語の L とも R とも異なります。そのまま発音すると、ネイティブにはどちらとも判別しにくい音になります。舌先が歯茎に触れるかどうかが最大の違いで、さらにはじかずに音を持続させられるかが聞き取られる発音への分かれ目です。
L(エル):舌先を「つける」
- 舌先を上の前歯の裏の歯ぐき(歯茎)にしっかり当て、舌の両側から声を流す「側音」です(発音記号 [l])。日本語のラ行のように一瞬ではじかず、当てたまま声を出す時間を作ります。
- 子音+L(placid、platitude、clandestine など)は、間に母音「ウ」を挟まず、前の子音を出す時点で舌先を歯茎に当てておきます。
- 語末や子音の前の L(callous、volatile、nimble など)は、舌の奥が盛り上がる「暗い L(dark L、[ɫ])」になり、「ォ」「ゥ」に近く聞こえます。カタカナの「ル」をはっきり言わないのがコツです。
R(アール):舌先を「どこにもつけない」
- 舌先を口の中のどこにも触れさせず、少し奥へ引いて反らせるか、舌全体を奥に引いて盛り上げます(発音記号 [r]、より精密には [ɹ])。唇を軽く丸め、「ゥ」の構えから入ると安定します(rowdy は「ゥラウディ」のイメージ)。
- 子音+R(protagonist、proxy、tryst など)も、間に「ウ」を挟まず、前の子音の時点で舌の形を作っておきます。
- 母音のあとの R(perimeter、turgid、ogre など)は、R の音色を帯びた母音 [ɚ]・[ɝ] になり、舌を丸めたまま「アー」とこもらせます。イギリス発音ではこの R を発音しないことが多い点も覚えておきましょう。
教養人レベルの単語で練習しよう(ボタンで発音を確認できます)
L と R の両方が入る単語:revile(リヴァイル)は、語頭の r で舌を丸め、語末の l は舌先を歯茎に当てたままの dark L で「ヴァイォ」のように終えます。unravel(ほどく、解明する)や vitriol(辛辣さ)も同じ要領で練習しましょう。
まちがえると別の単語になる例:blanch(青ざめる)と branch(枝、支店)、flee(逃げる)と free(自由な)。舌先が触れるかどうかで意味が変わります。
💡 練習法:鏡の前で口を少し開けて言ってみましょう。L は舌先が歯の裏に見え、R は舌先が見えずに奥に引っこんでいればOKです。ニュースや映画で耳にした語は、音声ボタンで確認してから自分でも声に出すと、語彙が一気に「使える」ものになります。