「make love」も時代につれて:2004年6月3日 |
![]() Google社から「このページに記載されていることは性的なことを取り扱っているので削除するように」 |
という驚くべき通知を受け取りました。
● 性行為を取り上げた読み物や説明 上記これらのどれかに該当する、ということらしいのです。 社会情勢の変化に対応して英語の語法が変わっていく、ということの例としてこの記事を書いたわけですが、おそらくGoogleは「セ○○ス」という単語のみを機械的に監視しているものと思われます。 まるで「馬鹿か」のレベルですが、仕方ない、その部分を書き換えておきましょう。「寝る」にしておけば、いいか、こんなもん。 「make love」、すなわち俗に言う「寝る」という決まり文句ですが、この用法にも時代の雰囲気が投影されています。 「誰々と寝る」という場合、例えば、「彼女と寝た」ならば「I made love to her.」という具合に後ろにくる前置詞は「to」のみでした。これは1970年くらいまでの話です。 最近では「make love with」も使われるようになってきています。まだ「to」ほど多く使われてはいませんが、「with」でも違和感がなくなってきました。おそらく「make love to」だとその「寝る」行為が一方的すぎる印象を与えるので、「双方対等の立場である」というニュアンスを含む「make love with」が使われ始めたものと思われます。 ちなみに、「get laid」も下世話な表現で「寝る」の意ですが、これは、おもしろいことに昔から主語が女性だけでなく男性の場合も使います。なんだか女性専用みたいな気のする表現ですが、そんなことはなくて、男でも「I need to get laid.」などと使います。 |
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