email:可算・不可算:2004年6月2日

「Eメール」の綴りは、「e-mail」もしくは「email」のどちらでも正解です。新しい言葉ですから、まだ統一されていません。

今さら「electronic mail」と本来の呼称を使うことは稀になってきました。

さて、元々「郵便物」を指す「mail」ですが、不可算扱いです。ですから、「郵便物が多すぎて」などには「too much mail」を使います。「複数形にしてmails」はナシね、というのが昔からのお約束です。

「mail」から派生した「email」ですが、当初は「郵便物」の「mail」同様に「不可算」扱いでした。また、今でも「too much email」というように不可算扱いにします。

しかし、ここで面白いのは、「email」もしくは「e-mail」は可算扱いされ始めてきており、一般に広くそれが認知されてきている、ということです。すなわち「many emails」、「a couple of e-mails」、「thousands of emails」などと使うことができます。

綴りのみならず用法もまだ一本化されていない単語に言語の流動性、科学技術の進み方の速度を感じます。

英語の話
英語の話
 言葉づかい
文法は規則ではありません
「Boys, be ambitious」のニュアンス
アメリカ英語は古典的
何でも「ひっつかみ」ます
モアベター
副詞の「places」
make loveと時代の変遷
e-mail:どっちなの?
奇妙な話だけど
英語の弔辞
過剰矯正
「うまい・へた」の見分け方
「アメリカ人なんか文法を知らない」?:おいおい、そんなこた、ありません
日本語は便利です:単語の数が少ないから
 発音の秘訣(一読で10倍発音がきれいになります)
東北弁的発音のすすめ
「猫」の発音
英語の音は日本語より長い
 発音(一般)
反復演習をしても発音はきれいになりません
マイケル・ケーンとアメリカ英語
「ラ行」、「L」と「R」、そして「D」!
「なんたら英語」とか「なんたら訛」について
語尾の子音:「direct」は「ダイレク」ではありません
「mountain」が正確に発音できるかな
 その他
ICAO Alphabet
国別英語力での日本の順位
発音記号フォント
引用符・アポストロフィー・em dash・en dash
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読みやすい英文