朝鮮人部落

Google社から下記記事が「人種差別や特定の民族を侮辱するコンテンツと認められるので同社のポリシーに準拠していない」との通知を受け取りました。

(尚、再審査を申請し、後日Google社より「内容に問題なし」との知らせがあったことを申し添えます。)

まず本稿が意図的に民族差別を推奨するために書かれたものではない、ということをここで明言しておきます。

終戦直後の逗子について述べたものであるにすぎません。

まず、問題となった文を英訳して、実際に本文が民族的憎悪、偏見などを煽るおそれがあるものであるかどうか検証してみましょう。日本語だと使われている単語自体につきまとう偏見や妙な思い入れに邪魔されて客観的に「何が書かれているか」が見失われてしまうようです。

There once was a small community where people from the Korean Peninsula lived. It was at the foot of the Crematory Hill. The inhabitants engaged mainly in collecting and recycling disused articles.

ご覧の通り、単に「何があった」、ということを記述しただけのものです。それ以上でもそれ以下でもありません。主観的な意見が、たとえそれが否定的なものであれ又は肯定的なものであれ、記されている部分も一切ないのです。

「そこに木が3本生えていました」と同程度の記述です。

さて、「朝鮮」と「部落」が言葉狩りの標的にされやすいターゲットであることは確かです。

日本の社会において、この2つは避けて通りすごし「何もなかった、何もない」振りをすることが安全な身の処し方であることは確かでしょう。

「朝鮮人」そして、それに「部落」を合体させた「朝鮮人部落」などはとんでもない、ということなのでしょう。

しかし本記事中に出てくる「部落」は「小規模集落」のことであり、いわゆる差別の対象となる「未解放部落」、「同和地区」を指すものではありません。

また「朝鮮人」という呼称ですが、終戦後間もない時代において「在日韓国人」または「在日北朝鮮人」などという区別は普及しておらず、「朝鮮人」が一般的な呼称であった、ということも付記しておきます。

Google社の検閲者(もし人間が検閲していれば、と仮定してのことですが)に上述した事柄に関する知識があるかどうかは極めて怪しい、と思います。

おそらくGoogleの「タブー語リスト」のようなデータベースを使って機械的な振り分けて、「はい、これアウト」という結果になったことと思われます。きちんと見識のある人が読んだ結果としての検閲だったとは考えにくいのです。

それでは「引き揚げ者」はどうでしょうか。これは敗戦後に満州や朝鮮半島から「引き揚げてきた」人達を指す言葉でした。呼称には、「朝鮮人部落」同様、別に良い意味も悪い意味もありません。歴史的に存在した、存在しなかった、それだけの話です。

終戦後間もない頃の逗子を語るに当たって「逗子駅近くの引き揚げ者のマーケット」「久木の引き揚げ者の寮」そして、鎌倉寄りのところにあった「朝鮮半島出身の人達の住む集落(部落)」は欠かせない要素です。

さて、問題の本文ですが、次のようなたった2行の文です。

「朝鮮半島出身の人達が住んでいる部落がありました。焼き場の下あたりで廃品回収業などをしていました。」

これが「特定の民族を侮辱」したり「民族差別を助長」させたりするものでないことは自明です。

「久木中学校の奥に田圃があって、そこでは農家が米を作っていました。しかし農家による逗子における米の収穫は今から30年ほど前にあったものが最後となってしまいました」、と同レベルの記述です。

そもそも本文は、あくまでも終戦直後の逗子の風物を記録しただけの一文であるにすぎません。それとも逗子の歴史を書き換えて「あったこと」を「なかったこと」にすることをGoogle社に求められているのでしょうか?

いやはや検索エンジンも偉くなったものです。検索エンジンによって思想的な検閲を受ける時代になるとは夢にも思いませんでした。

インターネットによる言論および情報の自由化、そして本来ならばそれを促進する役割を期待されている検索エンジン専門会社Googleによる検閲および「締め付け」など、実に興味深い事象に直面し、色々と考えさせられました。

年を取ると面白いことに出喰わす機会も増え、ありがたいことです。

尚、下記がGoogle社への私からの返答です。日本語の方もありましたが、保存しておくことを忘れてしまいましたので現存していません:

I have elaborated on the article at length and explicitly stated that it is not meant to encourage ethnic bias, hatred, or discrimination in any way whatsoever.

What's written on the web page in question is only part of the content that describes what it was like to grow up and live in a small town named Zushi, Japan more than half a century ago, that is in the 1940s and 1950s.

Back then there was a Korean community at the other end of our town.

Writing about that Korean community may have led to the red flag this time.

I must stress that what's written and how it's written in the article is anything but derogatory but is an accurate account of how multi-ethnic our town actually was at that point in time.

Anyway the article has been rewritten and leaves no doubt that no ethnic hostility is intended.

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