テロリストへの復讐とビリー・グラハム
2001年9月11日にニューヨークでテロリストによってワールドトレードセンターが攻撃され、また、その他の飛行機を使った襲撃によって、罪のない数千人もの一般市民が非業のそして凄惨な死を遂げました。卑劣なテロリスト集団は速やかに殲滅されるべきです。ただしこのことに対する仕返しとしてアメリカが軍隊を派遣して外国の領土を攻撃することは正当化のできることではありません。

まず、国家間で戦争布告がなされている訳ではありませんから、侵略行為です。次に事件に対して責任のあるテロリスト達だけに攻撃を加えるのではなくて、「かくまっているのだから同罪だ」とのいいがかりで一般人をも殺傷する決意を表明しているのですからただごとではありません。ニューヨークで罪のないサラリーマンがテロリストによって殺されることと、同じく罪のない女、子供が発展途上国で米軍に殺されることに何の違いもありません。

オクラホマシティー連邦政府ビルを爆破して168人をそのテロ行為で殺傷したティモシー・マクベイが住んでいた町を「共犯」だからといって米国軍隊が攻撃した、という話は聞きません。また、今回およそ5000人もの罪のない一般市民を殺傷したテロリスト達が「住んでいた」だけでなく教育まで受けていたフロリダとドイツを米軍が空爆する、という話も耳にしません。ジョージW.ブッシュが声高に唱える「正義」の根底にある「人種差別」「民族差別」はテロリスト達の心情と全く同一のものです。

ジョージW.ブッシュは、いかに愚かであっても、この悲劇を利用して自分の人気に結びつけようなどと考えるべきではありません。そして追悼礼拝の時にインタビューを受けて、「個人間の諍いはよくないが、国家間の戦争には大義名分があって、聖書にも戦争の話は出てくる」などとほざいたキリスト教伝道師(というよりは伝道屋)のビリー・グラハムは権力と寝る売春夫、そして一般大衆の弱さを喰いものにする詐欺師です。

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